「朝顔の種の形をした船」[船名:TANeFUNe (タネフネ)]で海とつながるさいたまの水路をたどりながら、 人と人、地域と地域をつなぐアートプロジェクト。水辺からの視点で人びとの記憶に触れ、まちと人の関わりを見つけていくプログラムをぜひお楽しみください。
2003年、新潟県十日町市莇平(あざみひら)で、遠くから来る人を迎える気持ちを花に託した地元の人びとと日比野克彦が出会ったことをきっかけに始まった「明後日朝顔プロジェクト」。地域の人と朝顔を育て、秋に収穫された種が各地に伝わると、種が船のように人を乗せて人と人、地域と地域を結んでいく。その様子から、朝顔の種のかたちの船「種は船」も誕生した。
2007年、第一号のダンボール製《種は船》などを経て、初の自走式小型船《TANeFUNe》が、京都府舞鶴市の人々と3年かけて造船された。TANeFUNeは、2012年、舞鶴〜新潟を81日かけて航海し、2013年、宮城県塩竈市の浦戸諸島を訪ねて松島湾を結び、2015年夏、さいたまに到着した。
日時 | 2015年8月17日(月)〜30日(日) |
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会場 | 荒川(東京湾河口〜さいたま市桜区)、元荒川(さいたま市岩槻区) |
パンフレットダウンロード(PDF 13 MB) | |
荒川河川敷にTANeFUNeが立ち寄り、河岸で川の記憶をTシャツに描くワークショップと乗船体験を実施。ワークショップで描かれたTシャツや絵はお預かりして、Bの乗船ツアー(8月21日~23日)で訪れる「市(いち)」《river-T island》や東京夢の島マリーナで展示(9月上旬~10 月上旬予定)、さいたまトリエンナーレ2016で活用します。乗船体験では、停泊中のTANeFUNeへの乗船や短時間の荒川航行を予定しています。
ファシリテーター | 日比野克彦、TANeFUNeクルー |
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水先案内人・日比野克彦とともにTANeFUNeに乗って荒川の冒険ツアーへ出発。船でしか行けない荒川のとある場所に「市(イチ)」《river-T island》を出現させ、そこを訪ねる約2時間の運行です。船によって行われていたモノと人の移動と交流の場を創出します。
集合場所 | 戸田リバーステーション(埼玉県戸田市) |
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アクセス | 戸田公園駅(JR埼京線)西口より下笹目行きバスで「氷川町三丁目」下車徒歩13分 |
定員 | 各回3名(希望者多数の場合は、厳正なる抽選のうえ乗船者を決定します) |
さいたまで活動する市民の皆さんや研究者をお招きし、川・水路の風景から、知られざる「さいたま」を浮かび上がらせるトークセッション。
「種は船プロジェクト」の来年の活動アイディアも語り合います。
日時 | 8月23日(日)17:00〜19:15 |
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会場 | さいたま市桜環境センター(さいたま市桜区新開4-2-1)2階さくらスクエア |
定員 | 80名(当日先着順)。予約不要、参加費無料。 |
元荒川の美しい風景の中で乗船体験。8月29日は城下町岩槻の舟運文化を今に甦らせる「元荒川和船まつり」(主催:元荒川和船まつり実行委員会)に参加し、屋形船とTANeFUNeが共演します。
日時 | 8月29日(土)、30日(日)10:00-16:00 |
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会場 | 武蔵第六天神社周辺(さいたま市岩槻区)※受付はつきのき広場 |
アクセス | 岩槻駅(東武野田線)より越谷駅方面行きバスで「大戸」下車徒歩4分 |
参加費 | 500円(8/29のみ) |
ファシリテーター | TANeFUNeクルー |
1958年岐阜市生まれ。東京藝術大学大学院修了。各地で地域の人々と制作を行い、社会でアートが機能する仕組みを追求。受け手の力に光を当てるアートプロジェクトを展開する。主なアートプロジェクトとして、「明後日朝顔プロジェクト」「海底探査船美術館一昨日丸」「アジア代表日本」など。現在、東京藝術大学先端芸術表現科教授、日本サッカー協会理事。
全国各地に広がるこれまでの「種は船プロジェクト」ワークショップや航海を支えてきたメンバーから、今年は写真家の喜多直人と、アーティストの中島佑太、菊池良太がメインで参加。これまでのプロジェクトで積み重ねられてきた記憶とノウハウとともに、さいたまのプロジェクトを盛り上げます。
主催 | さいたまトリエンナーレ実行委員会 |
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協力 | 協力: 埼玉南部漁業協同組合、元荒川和船まつり実行委員会、東京夢の島マリーナ |
後援 | 国土交通省荒川上流河川事務所、国土交通省荒川下流河川事務所、戸田市、東京都江東区、東京都北区、東京都葛飾区、東京都江戸川区、公益財団法人北区文化振興財団 |
助成 | 文化庁(平成27年度 文化庁 文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業) |