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ホームベース・プロジェクト さいたま 2015

さいたまトリエンナーレ2016 プレイベントホームベース・プロジェクト さいたま 2015

「Home」とは家であり、生まれ育つ場所、世界で最小の社会。人は誰もが自分の「Home」を持っています。「HomeBase Project」は、アーティストが一定期間さまざまな都市に滞在し、リサーチや創作活動を通して「Home」とは何かを問うプロジェクトです。2006〜2009年ニューヨーク、2010〜2013年ベルリン、2014〜2015年エルサレムを経て、この度、さいたま市岩槻区において「HomeBase Project SAITAMA 2015」を実施します。老舗人形店の社員寮を舞台に、国内外6名のアーティストの滞在制作、発表、交流の場を展開します。
all rights reserved to HomeBase Project / www.homebaseproject.org

HBPS 2015マネジメントチーム
アナット・リトウィン Anat LITWIN(HB創設者、ディレクター/アーティスト)
ニッキ・ヘンドリックス Nikki HENDRIKX(コーディネーター)
ガリア・マロヴロスキ Galia MALOVROTSKY(法律相談)
山越紀子 Noriko YAMAKOSHI(コミュニケーションPR・プロジェクトディベロップメント)

HomeBase Project Saitama 2015について
「HomeBase Project(HB)」は、アーティストのアナット・リトウィンにより2006年に創設された移動型国際アーティスト・イン・レジデンス・プロジェクトです。現代の社会状況の変化により空き家となった場所をアーティストの「家」と見立て一定期間拠点とし、さまざまな活動を行うことで、日常生活におけるアーティスト、芸術の役割を発展させることを目的とし、ニューヨーク、ベルリン、エルサレムなど各開催国・地域のアーティスト、キュレーターとプロジェクトチームを編成し、レンガ倉庫、空きビル、歴史的建造物を舞台に過去6回のプロジェクトを展開してきました。
HB SAITAMA 2015では、参加アーティスト6名が、約1ヶ月間、共にさいたま市に滞在しながら、地域へのリサーチを行い、それぞれに与えられた空間で「Home」にまつわる実験的な制作・展示、最終的な成果発表である「オープン・ハウス」等を下記のような段階で行います。

準備:さいたまについての情報収集、入居・滞在場所の整備、地域との関係づくり
滞在制作 10月30日(金)〜 11月19日(木):3週間地域の一員として滞在し、各アーティストが「Home」について読み替え、それぞれの経験を共有しながら自室での制作活動を行う。
オープン・ハウス(公開プログラム) 11月20日(金)~24日(火):各部屋を公開し、作品鑑賞、パフォーマンス、建物見学などの交流の場を設けます。5日間、さまざまなプログラムを実施し、すべての方をアーティストの家にお迎えします。

会期 2015年11月20日(金)~11月24日(火)
会場 人形の東玉 社員寮
参加 無料/申し込み不要
パンフレットダウンロード(PDF 1 MB)

オープン・ハウス(公開プログラム)

参加アーティストの各部屋を展示会場に、滞在中の調査・研究、制作の成果を公開、発表します。どなたでもご来場いただくことができます。

日時 2015年11月20日(金)~11月24日(火)12:00~18:00(開場時間)
参加 無料/申し込み不要

アーティスト・トーク&ツアー

オープン・ハウスの期間中(22日をのぞく)、滞在アーティストが会場の各部屋を案内し、解説をします。開始時間までに会場にお越し下さい。

日時 各日16:00~(※22日をのぞく)約1時間
参加 無料/申し込み不要

アーティストとの交流会

日時 2015年11月21日(土)16:00~
参加 無料/申し込み不要

アート&ブレクファスト・デイ

Art & Breakfastは、美術作家・三田村光土里が2006年から世界各地で継続して行なっている滞在制作アートプロジェクトです。朝食をともにするという親密な行為を通してアートやアーティストと関わることで、通常の展覧会やイベントとは違った、新鮮なコミュニケーションを体験できます。

日時 2015年11月21日(土)11:00~13:00頃まで
参加 500円/申し込み不要/先着順、なくなり次第終了します。

プロフィール

エイドリアン・ブリュン Adrian BRUN

1970年、アルゼンチン生まれ。医学学校を卒業後、27歳で外科医となる。数年間手術室に勤務した後、外科医を辞め、オランダに移住しアーティストとしての活動を始める。2008年ユトレヒト芸術大学卒業。ビジュアルアーティストとしてMuseo de Bellas Artes(ブエノスアイレス)、Biennale d’art Contemporain(リヨン)などで発表。現在はベルリンに在住し、作品発表、キュレーターとして活動。インスタレーション、彫刻、映像、パフォーマンスなどに取り組み、自然環境、性別や哲学が身体に与える影響を探求している。

潘逸舟 Ishu HAN

1987年、中国・上海生まれ。1997年より日本在住。2012年、東京藝術大学先端芸術表現科修了。現在、東京を拠点に活動。潘逸舟は、所属や市民の義務という概念が私たち個人の発言や決定権に影響を及ぼすかを問い、自らの身体や、彼自身の移住者としての生い立ちにもとづく映像作品により、「アイデンティティ」の概念を探求している。主な個展に、2013年「Study Country」(VCA Gallery、メルボルン)、2015年「Memory of each other」(ISCP 、ニューヨーク)。グループ展に、2013年「Local Futures」(何香凝美術館、中国)、2014年「Asia Anarchy Alliance」(開渡美術館、台湾)、2015年「Whose Game is it?」(ロイヤルカレッジ・オブ・アート、ロンドン)、他。

飯島浩二 Koji IIJIMA

1973年、横浜生まれ。さいたま市在住。1997年武蔵野美術大学卒業。美術家、アートディレクター、総合格闘家(MMA)。1993年、武蔵野美術大学入学と同時に、総合格闘技のトレーニングを始める。卒業後、同大学の助手及び講師を務めながら格闘家としてのデビューを果たす。2007年にL.A.に移住し、アーティストとプロ格闘家として2011年まで活動。立体作品とパフォーマンスとを結合させ、観客とのコミュニケーションを誘発する作品群を発表。2004年光州ビエンナーレ(韓国)、2009年「The Earth Art Festival」(メキシコ)に参加、発表の他、展覧会多数。現在はアーティスト活動の他、NPOコンテンポラリーアートジャパンの理事として、アーティスト・イン・レジデンス「C.A.J.AIR」(さいたま市) のディレクターを務めている。

パリ・レガキス Paris LEGAKIS

1981年、ギリシャ・アテネ生まれ。多領域にわたるアーティスト、理論家。NYUティッシュ・スクール・オブ・アート身体表現修士課程修了、「優秀修了制作作品」に作品に授与される「身体表現科賞」受賞。芸術と社会との関係、地政学上、社会的身分上での意識の境界に着目。視覚芸術と身体表現を用いながら、主にサイトスペシフィックな観客参加型の作品を制作し、地域と密接に関係する公共空間の中で、社会変革をもたらすような政治的作品制作を試みている。2013年、仁川アートプラットフォームおよびソウルアートスペース弘恩にてレジデンスアーティストとして滞在。ヨーロッパ、アジア、アメリカを中心に活動を続けている。

アナット・リトウィン Anat LITWIN

アーティスト、キュレーター、研究者、「Home」の意義を探究する移動型パブリック・アート・プロジェクト「HomeBase Project」創設者。現在、エルサレム市が運営するアートセンター「Beita」のディレクターを務めている。2001年ベサレル・アートアカデミー卒業、2005年アーツ・フロム・ハンター大学修士課程修了。イスラエル、日本のギャラリー等で展覧会を行い、アンディ・ウォーホールキュレーション研究奨学金を得て、Guggenheim Lab、ResArtis、ヴォルタ・アートフェア等でHBについて事例発表を行った。

三田村光土里 Midori MITAMURA

1964年、愛知県生まれ。東京都在住。「人が足を踏み入れられるドラマ」をテーマとし、国内外でインスタレーションを行う。写真、映像、日用品などのさまざまな物質の構成によって、記憶や回想という個人の物語が立ち現れるような作品を制作。アートスペースで観客に朝食をふるまい、滞在先での発見や知覚をインスタレーションするアートプロジェクト「Art & Breakfast」を2006年より展開している。2003年「幸福論-日本の現代写真 Vol.2」(東京都写真美術館)、2005年文化庁海外派遣芸術家としてヘルシンキに1年間滞在。2011年「Art & Breakfast, Melbourne」(モナッシュ大学美術館、メルボルン)の他展覧会多数。

主催 さいたまトリエンナーレ実行委員会
共催 HomeBase Project
協力 AIRネットワーク準備会、Contemporary Art Japan、遊工房アートスペース、株式会社東玉
後援 駐日イスラエル大使館、オランダ大使館
助成 文化庁(平成27年度 文化庁 文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業)