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ロングフィルム・シアター 上映作品+トークゲスト決定!

長尺映画の上映会ロングフィルム・シアター 上映作品+トークゲスト決定!

さいたまトリエンナーレ2016のために開催される、映画上映のプロジェクト。
各回上映終了後、ゲストを招いてトークショーを行う。

生活都市「さいたま」でみつける、わたしたちの未来―それは、今ここにあるわたしたちの「生活」が重要な出発点となる。 「ロングフィルム・シアター」は、普段上映の機会が少ない長尺映画に光を当てる。さいたまトリエンナーレ2016のテーマは「未来の発見!」。そして、「未来」を考える基盤となる「生活」をキーワードに、厳選した長尺作品を上映する。わたしたちは、日常において何をよりどころとし、何を故郷としているのだろうか。人々が内に秘めている生命力を、多様な作品を通して見つめ直していく。 日々“時間”に追われ、映画館の暗闇に浸ることさえも少なくなった昨今。喧噪から離れ、丁寧に繊細に紡ぎ出されていくスクリーンの中の“日常”を追体験してほしい。「ロングフィルム・シアター」は、その「時」をつくり出していく。


上映作品

ロングフィルム・シアターのチケット購入情報

会場


■10月7日(金) 11:00~17:02 ※途中休憩あり
『ハッピーアワー』 ※英語字幕付

トークゲスト:ヴィヴィアン佐藤(ドラァグクイーン/美術家)×芹沢高志(さいたまトリエンナーレディレクター)

※『ハッピーアワー』鑑賞には、3回券をご購入ください。

ハッピーアワー

演技経験のない4人の女性たちが2015年のロカルノ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した本作は、市民参加による「即興演技ワークショップ in Kobe」から誕生した。家庭や仕事、人間関係を丁寧に描きながら、どこにでもいる“普通”の女性たちが抱える不安や悩みを、緊張感あふれるドラマとして表現している。

もっと私を好きになりたい。

30代も後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純の4人は、なんでも話せる親友同士だと思っていた。純の秘密を知るまでは…。純の現状を思わぬかたちで知った彼女たちの動揺は、いつしか自身の人生をも大きく動かすきっかけとなっていく。つかの間の慰めに4人は有馬温泉へ旅行に出かけ楽しい時を過ごすが、純の秘めた決意を3人は知る由もなかった。やがてくる長い夜に彼女たちは問いかける。

―私は本当になりたかった私なの?

監督: 濱口竜介 
脚本: はたのこうぼう 
出演:田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りら、申芳夫、三浦博之、謝花喜天、柴田修兵、出村弘美、坂庄基、久貝亜美、田辺泰信、渋谷采郁、福永祥子、伊藤勇一郎、殿井歩、椎橋怜奈
撮影: 北川喜雄 録音: 松野泉 照明:秋山恵二郎 助監督:斗内秀和、高野徹
音楽:阿部海太郎 製作総指揮:原田将、徳山勝巳  
プロデューサー:高田聡、岡本英之、野原位
製作・配給:神戸ワークショップシネマプロジェクト(NEOPA,fictive)
©2015 神戸ワークショップシネマプロジェクト
2015 / 日本 / カラー/ 317分 /HD


■10月8日(土) 13:00~17:30 ※途中休憩あり
『親密さ』 ※英語字幕付

トークゲスト:千浦僚(映画文筆・元オーディトリウム渋谷支配人)×結城秀勇( 映画批評、nobody編集部)

親密さ

「親密さ」という演劇を作り上げていく過程をフィクションとして演じる前半と、実際の上演を記録した後半から成る二部構成から成る。2012年夏、オーディトリウム渋谷で開催された「濱口竜介レトロスペクティヴ」においてオールナイト上映された本作は、回を重ねるごとに若者たちの間で口コミが広がり熱気を帯びていった。

大切なものってなんですか。―きみといる時間、いない時間。

舞台劇「親密さ」は始まり、やがて終わる―

恋人同士でもある令子と良平は新作舞台の上演を間近に控えた演出家。コンビで演出をする彼らのやり方は、段々と限界に近づいているように見えるが、稽古を繰り返す間に2人の日常や想い、そして社会はゆっくりとだが、確実に変化していく。まるでほんのひと時、電車同士が並走して別れ去るまでの間のような、彼らの生活を描き出す。

岡本英之の音楽とともに、美しすぎるラストを迎える青春群像劇。

監督・脚本:濱口竜介
舞台演出:平野鈴
出演:平野鈴、佐藤亮、田山幹雄、伊藤綾子、手塚加奈子、新井徹、菅井義久、香取あき、土谷林福、渡辺拓真、永井孝憲、藤村早苗、今川健吾
撮影:北川喜雄 編集:鈴木宏 整音:黄永昌 助監督:佐々木亮介 制作:工藤渉
音楽:岡本英之
製作:ENBUゼミナール
©ENBUゼミナール
2012/日本/カラー/255分/DCP


■11月4日(金) 13:00~16:16
『雪のわだち

トークゲスト:佐々木敦(批評家)×出來谷英剛(すまいるエフエム番組「デッキーの映画CaaaaN!!」ラジオパーソナリティー)

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雪の轍

閉塞感に満ちた部屋の中でむきだしの感情をさらけ出し、ぶつけ合い、滑稽ささえも覚える登場人物たち。人を赦すこと、愛すること、分かり合うことは、こんなにも苦しく困難なものなのだろうか―。人間の心の秘められた部分をえぐり出しながら濃密さを増していく、圧倒的な会話劇。2014年カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドール大賞を受賞、同監督の作品が日本国内の劇場で上映されたのは本作品が初である。

愛すること、赦すこと―もがきながらも探し続ける、魂の雪解け。

世界遺産のトルコ・カッパドキアに佇むホテル。親から膨大な資産を受け継ぎ、ホテルのオーナーとして何不自由なく暮らす元舞台俳優のアイドゥン。しかし、若く美しい妻ニハルとの関係はうまくいかず、一緒に住む妹ネジラともぎくしゃくしている。さらに家を貸していた一家からは、思わぬ恨みを買ってしまう。やがて季節は冬になり、閉ざされた彼らの心は凍てつき、ささくれだっていく。鬱屈した気持ちを抑えきれない彼らの、終わりない会話が始まる。善き人であること、人を赦すこと、豊かさとは何か、人生とは?他人を愛することはできるのか。

監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
脚本:エブル・ジェイラン、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
出演:ハルク・ビルギネル、メリサ・ソゼン、デメット・アクバァ、ネジャット・イシレル
劇中曲:シューベルト「ピアノソナタ第20番」
提供:ビターズ・エンド、KADOKAWA、サードストリート 配給:ビターズ・エンド
©2014 Zeyno Film Memento Films Production Bredok Film Production Arte France Cinema NBC Film
2014/トルコ・仏・独/カラー/196分/DCP


■11月5日(土) 13:00~15:48
『わたしはロランス』

トークゲスト:松川莉奈(ing!!所属/2015年度LGBT成人式@埼玉実行委員会代表)×芹沢高志(さいたまトリエンナーレディレクター)

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わたしはロランス

作品完成当時、弱冠23歳であったカナダ人監督グザヴィエ・ドランの非凡な才能は、全米公開時にプロデューサーを務めたガス・ヴァン・サントを虜にした。本作は、女性になりたい男と、その恋人の歩む長い年月を描いた“スペシャル”なラブストーリーであり、ドランと実力派俳優たちによる心揺さぶる衝撃作である。2012年のカンヌ国際映画祭ある視点部門に正式出品され、高い評価を得ている。

愛がすべてを 変えてくれたら いいのに

30歳の誕生日、国語教師のロランスは恋人のフレッドにある秘密を打ち明ける。

「僕は女になりたい。この体は間違えて生まれてきてしまったんだ」

それを聞いたフレッドはロランスを激しく非難する。2人がこれまでに築いてきたもの、フレッドが愛したものが否定されたように思えたのだ。しかし、ロランスを失うことを恐れたフレッドは、ロランスの最大の理解者、支持者として、一緒に生きていくことを決意する。メイクを教え、女性の服装で生活すべきだと促すも、モントリオールの田舎町で生活するのは困難がつきまとう。あらゆる反対を押し切り、自分たちの迷いさえもふり切って、周囲の偏見や社会の拒否反応の中で、ふたりはお互いにとっての”スペシャル”であり続けることができるのか…?

監督:グザヴィエ・ドラン
出演:メルヴィル・プポー、スザンヌ・クレマン、ナタリー・バイ
配給:アップリンク
2012/カナダ=フランス/カラー/168分/DCP


■12月2日(金) 13:00~16:16
『0.5ミリ』

トークゲスト:新郷由起(ノンフィクション作家)×稲田豊史(編集者・ライター )

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0.5ミリ

自身の介護体験から発想を得て書き下ろした小説の映画化。人間関係が希薄な社会に対する怒りを爆発させ、日本映画界に一石を投じた作品。主演は「第37回報知映画賞助演女優賞」、「第55回ブルーリボン賞主演女優賞」、「キネマ旬報ベストテン主演女優賞&助演女優賞」を同時受賞という史上初の快挙を成し遂げた安藤サクラ。おじいちゃんたちを、母親のように叱咤激励し、時には恋人のように寄り添い、女性の凛々しさを体現するニューヒロインを見事に演じ切った。老いは、誰にでも等しく訪れる。高齢化社会へと突入し、身近な人や自分自身の老いに戸惑いながら生きている私たちに、「死ぬまで人間は懸命に生き抜くんだ」とスクリーンから叫ぶヒロイン・山岸サワの姿が、“生きること”“人生を全うすること”の本当の意味を教えてくれる。

死ぬまで生きよう、どうせだもん。

ヘルパーのサワは、派遣先の家族から、おじいちゃんと一晩過ごしてくれという依頼を受ける。その当日、予期せぬ大事件に巻き込まれた彼女は、「家ナシ・金ナシ・仕事ナシ」の人生崖っぷち状態に立たされた。サワは生活のため、“おしかけヘルパー”をすることに…。天真爛漫に振る舞うサワに対し、不器用さゆえに社会や家族の中での居場所をなくしていた彼らも、徐々に心を開きはじめる。あふれんばかりの生命力を発しながら、全身全霊でぶつかってくるサワの存在は、“死”に近い場所にいたおじいちゃんたちの“生”を再び輝かせる。

監督・脚本:安藤桃子
出演:安藤サクラ、織本順吉 、木内みどり、土屋希望、井上竜夫、東出昌大、ベンガル、角替和枝、浅田美代子、坂田利夫、柄本明、草笛光子、津川雅彦
エグゼクティブ・プロデューサー:奥田瑛二
プロデューサー:長澤佳也 アソシエイト・プロデューサー:畠中鈴子
原作:「0.5ミリ」安藤桃子(幻冬舎文庫) 撮影:灰原隆裕
照明:太田 博 美術:竹内公一 録音・整音:渡辺真司 音楽:TaQ
フードスタイリスト:安藤和津
主題歌:「残照」寺尾紗穂 作詞・作曲:寺尾紗穂(アルバム「残照」収録) 
(発売元:MIDI INC./Published by YANO MUSIC PUBLISHING Co.,Ltd.)
助成:文化芸術振興費補助金
製作:ゼロ・ピクチュアズ、リアルプロダクツ、ユマニテ 配給:彩プロ
©2013 ZERO PICTURES / REALPRODUCTS
2013/196分/カラー/DCP


■12月3日(土) 13:00~16:15 ※途中休憩あり
『フタバから遠く離れて 2016 総集編』 ※英語字幕付

トークゲスト:橋本佳子(本作プロデューサー)×芹沢高志(さいたまトリエンナーレディレクター)
※都合により、舩橋淳(本作監督)から橋本佳子(本作プロデューサー)に変更になりました。

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フタバから遠く離れて

2012年の第一部公開当時オーディトリウム渋谷は連日満席となり、公開数日でアンコール上映が決定された。その後も各地での劇場公開、国内約100箇所で自主上映が行われ、海外ではベルリン国際映画祭ほか40以上の映画祭に招待されるなど大きな反響を得ている。

福島第一原子力発電所の事故により長期間にわたり町ごと避難を強いられている双葉町。故郷に帰りたいと願い続ける人、故郷には帰らないという決断をした人。不満と対立、様々な分断…政治に翻弄される町と人々を冷静な眼差しで記録し、国内外で話題となった同名第一部・第二部に、新たな映像を加えて構成した完全版。

報道では決して伝わらない人々の声が突き刺さる―。

2011年3月12日双葉町民は1号機の水素爆発を耳にした。町は全面立入禁止の警戒区域となり、1400人が250㎞離れた埼玉県の高校へ避難。地域社会丸ごと移転したこの高校は、まさに現代のノアの方舟と化した…。原発により1960年代以降経済的繁栄が約束されてきた場所・双葉町。当時の双葉町長井戸川克隆は、財政破綻した町を救うため7・8号機を誘致した原発推進派だった。歴史に翻弄された土地、そこで暮らしてきた人々の立場を克明に映し出し、目に見えないものが消失していく様と、原発行政がもたらした矛盾を描く。

監督:舩橋淳 撮影:舩橋淳、山崎裕 録音:桑木知二 音楽:坂本龍一、鈴木治行
製作:橋本佳子 製作会社・配給:ドキュメンタリージャパン
©2016 Documentary Japan, Big River Films
2016/日本/カラー/180分/Blu-ray


ロングフィルム・シアターのチケット購入情報

当日券のみ(各回1時間前より販売開始)

チケット料金:大人¥1,000-、学生¥500-、3回券¥2,500-

  • 全作品が鑑賞できる共通チケットではありません。各作品ごとにチケットをお求めください。
  • 座席は全席自由席です。
  • お支払いは現金のみとなります。クレジットカードはご使用いただけません。
  • 『ハッピーアワー』鑑賞には、3回券をご購入ください。

チケット売り場

  • ロングフィルム・シアターのチケット売り場は、ユナイテッド・シネマ浦和のチケットカウンター向かって右手奥(シアター入口付近)にございます。

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会場

ユナイテッド・シネマ浦和(さいたま市浦和区東高砂町11-1 浦和パルコ6F)

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日程 10月7日(金)11:00~17:02 『ハッピーアワー』、10月8日(土)13:00~17:30 『親密さ』
11月4日(金)13:00~16:16 『雪のわだち』、11月5日(土)13:00~15:48 『わたしはロランス』
12月2日(金)13:00~16:16 『0.5ミリ』、12月3日(土)13:00~16:15 『フタバから遠く離れて 2016 総集編』
会場 ユナイテッド・シネマ浦和(さいたま市浦和区東高砂町11-1 浦和パルコ6F)
アクセス 浦和駅 東口 徒歩1分
チケット情報 当日券のみ(各回1時間前より販売開始)
大人¥1,000-、学生¥500-、3回券¥2,500-
•全作品が鑑賞できる共通チケットではありません。各作品ごとにチケットをお求めください。
•座席は全席自由席です。
•お支払いは現金のみとなります。クレジットカードはご使用いただけません。
•『ハッピーアワー』鑑賞には、3回券をご購入ください。
お問い合わせ さいたまトリエンナーレ実行委員会事務局
(さいたま市スポーツ文化局 文化部 文化振興課トリエンナーレ係)
Tel:048-829-1225  Fax:048-829-1996 
E-mail:bunka-shinko@city.saitama.lg.jp Web :https://saitamatriennale.jp
パンフレットダウンロード(PDF 1 MB)

プロフィール

ロングフィルム・シアター

さいたまトリエンナーレ2016のために開催される、映画上映のプロジェクト。生活都市さいたまでみつける、私たちの未来−それは、今ここにある私たちの「生活」が重要な出発点となる。ロングフィルム・シアターは、普段上映の機会が少ない長尺映画に光を当てる。トリエンナーレのテーマは「未来の発見!」。そして、「未来」を考える基盤となる「生活」をキーワードに、厳選した長尺作品を上映する。私たちは、日常において何をよりどころとし、何を故郷としているのだろうか。人々が内に秘めている生命力を、多様な作品を通して見つめ直していく。日々《時間》に追われ、映画館の暗闇に浸ることさえも少なくなった昨今。喧噪から離れ、丁寧に繊細に紡ぎ出されていくスクリーンの中の《日常》を追体験してほしい。ロングフィルム・シアターは、その「時」をつくり出していく。

協賛

ユナイテッド・シネマ浦和

関連イベント

Long Film Theatre / Screening with English subtitle

開催終了

  • その他

Long Film Theatre / Screening with English subtitle

Oct.07(Fri.) 11:00-17:02, Oct.08(Sat.) 13:00-17:30, Dec.03(Sat.) 13:00-16:15

3 programs are presented with English subtitles in 'Long Film Theatre' .