映画と美術の世界で活躍する、タイの奇才による新作映像インスタレーション。さいたま市内で録音した音に着想を得て、影を語り部とした幻想世界を展開する。
1970年、タイ・バンコク生まれ。同国チェンマイ在住。母国で建築を学び、シカゴ美術館附属シカゴ美術学校で映画制作の修士課程修了。後に同校より名誉博士号授与。1990年代より美術と映画の両分野で活動。個人の記憶と社会の記録を交錯させたアートを各地で発表。2010年監督作『ブンミおじさんの森』がカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞。日本とのつながりも深く、2013年福岡アジア文化賞受賞。2014年、京都市立芸術大学ギャラリーで大規模な個展を開催。2016年には新作映画『光りの墓』公開と美術展での発表を控える。埼玉県では2007年SKIPシティ映像ホールで特集上映が行われている。